年をとるとなぜ平背や円背になるのか?
まず、正常な姿勢とは、脊柱で頚椎が前弯し、胸椎が後弯し、腰椎が前弯するとされている。
平背は腰椎の前弯が消失し、胸椎の後弯が消失した姿勢の事だが、長い年月重力を受けて生活している事を考えれば重力に伴い脊柱全体が上から圧迫されることで腰椎の前弯が増強する事はあっても消失するのはおかしいと考えるのが普通だ。しかしながら高齢になると平背はさらに全後弯になる。
理由はたくさんあると思うが、一つは骨盤の位置が関係している。
一般的に脊柱は骨盤の上にあり、骨盤の動きとともに脊柱も可動する。
例えば、骨盤が後傾すれば腰椎は後ろに倒れ、反り返った姿勢になる。反り返ったままでは歩行できないので腰椎の前弯をなくすか、または胸椎の後弯が消失すれば、重心を安定させて歩行することが可能となる。
これがまさに平背の機序であろう。
逆に骨盤が前傾すれば腰椎も前に倒れ、お辞儀をした姿勢となる。同様にこの姿勢では歩行出来ないので、腰椎の前弯をさらに増強させ、頭部の位置を戻そうとする。これが腰椎の前弯増強の機序であろう。
このように骨盤の位置は姿勢を決める上でとても重要な役割をしている。
では骨盤はな前傾したり、後傾したりするのか?
続きは後日…